骨の折れる作業

はんこイメージ

昔、中学生の頃に、私は実に色々な県に住んでいる方と文通をしていました。

今みたいに、メールが誰でも使えるような時代ではなかったので、遠くに住んでいる人とのやりとりは電話か手紙で、電話が苦手な私は必然的に手紙で相手との文字と文字の会話を楽しんでいました。

少ない時でも常に4、5人ずつと、多い時は20人近い人たちと文通をしていたので、便せんやシール、そしてここでもはんこを使ってちょっとカラフルな手紙にしたりと、自分で加工して満足したものを贈っていました。

その、文通をしていた人たちの中で数人、自分の家の住所をはんこにして封筒の裏にぺたっと押してくる人たちがいました。
アドレス印です。

自分の家の住所を何回も何回も封筒の裏に書いていくのは、非常に骨の折れる作業です。
時間が経ってくると、郵便番号を書き間違えたり、腕が疲れてきてもう嫌だ…という風になってきてしまいます。

そういう風にならないためにも、アドレス印があればすごく便利ですよね。
文通していた方は全員女の子だったのですが、アドレス印をわざわざ作るところが、何だか女の子っぽいなと思ったものです(笑)。

それで私は、そのアドレス印が本当にかわいらしく思えたので、自分でも作ろうと思ったのですが、とりあえず消しゴムを使って作ってみようとしても、家の住所が全部入るそんな大きな消しゴム、売っていません。

何を使って作ればいいのか全然分からず、アドレス印を使っている文通相手に聞いても「そこら辺にある木の板とかだよー」との話だけで、参考にもならず、結局いつの間にかアドレス印を作る気がなくなっていってしまったのでした。

今思うと、自作にしては上手すぎたから何かキットを使って作ったに違いないです(笑)。
それでも、毎日のように手紙を書いていた私にとってアドレス印というのは、魅力的なアイテムだったのです。

今は作ろうと思えば作れるけれど(手作りじゃなく注文して、での話ですが)、その必要が全くなくなってしまったので、少し残念な気持ちです(苦笑)。

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